学校では教わらない”have got”はどう使う?
ネイティブの会話に頻出の”have got”という表現。
動詞”have”と同じ意味で実によく使われるにも関わらず、口語表現のためか日本の学校の英語の授業ではほとんど教わらない、不遇の表現です。
「”get”の現在完了形だから習ったけど…」と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、今回ご紹介しようとしている”have got”は”get”の現在完了形としての”have got”ではありません。
では実際どのように使われる表現なのか、主に動詞”have”と比較しながら見ていきましょう。
“have got”~使い方のポイント~
1.所有・関係・病気などを「持っている」という時、”have”と”have got”は同じ意味で使える。
例)I have a new PC. = I’ve got a new PC.
(新しいパソコンを持っています)
例)I have a younger sister. = I’ve got a younger sister.
(妹が一人います)
例)I have a cold. = I’ve got a cold.
(風邪を引いています)
2.但し、現在形の時しか上記の使い方は出来ない。過去に「持っていた」という時は”had”を使い、未来に「持っているであろう」という時は”will have”を使う。
例)I had a small dog when I was a child.
(子供の頃、小型犬を飼っていました)
×I had got a small dog when I was a child.
例)She’ll have a baby soon.
(彼女にはもうすぐ赤ちゃんが生まれます)
×She’ll have got a baby soon.
3.現在形で「持っている」という時には、疑問文や否定文でも使える。
例)Do you have a new PC? = Have you got a new PC?
(新しいパソコンを持っていますか?)
例)I don’t have any brother. = I haven’t got any brother.
(私に兄弟はいません)
4.「~しなければならない」と義務を表す時、”have to”と”have got to”は同じ意味で使える。
例)I have to leave now. = I’ve got to leave now.
(今すぐ出発しなければなりません)
5.義務を表す時も、現在形の時しか使えない。過去の義務には”had to”を使い、未来の場合は”will have to”を使う。
例)I had to make a presentation in the meeting.
(その会議でプレゼンをしなければなりませんでした)
×I’d got to make a presentation in the meeting.
例)You’ll have to wait until he comes.
(彼が来るまで待たないといけないでしょう)
×You’ll have got to wait until he comes.
6.義務を表す時には、現在形であっても疑問文や否定文では使えない。
例)Do I have to wait in this line?
(この列に並ばなければなりませんか?)
×Have I got to wait in this line?
例)You don’t have to stay here.
(ここに留まらなくてもいいですよ)
×You haven’t got to stay here.
如何でしたでしょうか?
とにかくよく使われる表現ですので、覚えておけばリスニングに大変役立つと思います。
但し、発音する時には”have”の音が抜けて単に”got”・”got to”と発音したり、さらに”got to”の音がくっついて”gotta”と発音されることも多いので、その点には気をつけてください。
自分で使う時には、「持っている」という時も、義務を表す時も、”have got”は口語表現ということを忘れないようにしましょう。
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