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AIを使って英語を書く

AIを使って英語を書く

 

英語が得意な人であっても、ある程度の長さの文章を書くと、1つのミスも犯さないということは難しいでしょう。そんな時に役立つツールの1つとして人気なのが、AIを使ったもの。Grammerlyをはじめ、いくつかのサービスがあります。

 

 これらのサービスの多くはクラウドを使って自動的にミスを指摘してくれます。同時に、正しくても、「ここはこうするとよりよくなる」というアドバイスも受けることができます。
日本語のネイティブスピーカーだからといって、誰もが文章を書くのを得意としていないのと同じように、英語のネイティブスピーカーといっても、文書を書くのは苦手、という人は少なくありません。そんな時、例えばビジネスの場などできちんとした文章を書かなければいけない時に、このようなサービスが使われます。
また、文書を書くのが得意ではないけれど、例えば料理に詳しいとか、カメラに詳しい、という人が文章を書かなければいけない状況もあります。例えばブログを考えてみると、よくわかるでしょう。自分の製品やサービスを売るには執筆しなければいけない、という人々です。そのような人にはとても役に立つツールです。

 

 しかし、使う時には注意も必要。クラウドを使ったサービスということは、多くの人が使う表現であればそうであるほど、「正しい」「望ましい」と自動的に判断されることになります。
「ら抜き言葉」であったり、「役不足」の意味であったり、多くの人が誤解しているものは少なくありません。つまり、多用されているからといって正しいとは限らないのです。
また、よく使われる表現は、「ありきたりでつまらない表現」でもあります。何かありきたりな表現や文章は魅力がありません。魅力のある文章とは、その人らしさが見える文章でもあります。そのような特徴が自動的に「こう変えた方がよい」という風に修正されてしまうリスクもあります。

 

 とはいえ、オンラインのサービスを使って正しい文章を書いたり、英語を学ぶことは効果的。
例えば、中学校や高校の英語の授業で、ある動詞のあとに動名詞を使うか、不定詞を使うかということを学んだ記憶はないでしょうか?
例えばEnjoyの後には動名詞が続きます。I enjoy playing baseball.ですが、I enjoy to play baseball.ではありません。しかし、不定詞を使うべきか動名詞を使うべきか迷ったら、Googleで検索をして、どちらの用例が多く出てくるのかを確認できるでしょう。

 

 このようなオンラインのツールを、使い方に気を付けながら利用することで、間違えの少ない英語を書くことができるようになるでしょう。

 

 

 


 

筆者:木内 裕也 PEGL[ぺグル]-実践ビジネス英語講座-講師

ミシガン州立大学アメリカ研究博士号取得。国際会議、企業間交渉、テレビ放送などでの同時通訳ならびに実務翻訳を中心に活動。バラック・オバマ元大統領の自伝、マイ・ドリームの翻訳者。アフリカ系アメリカ人の歴史と文化を学術専門分野としてデトロイトやボストンなどで研究を行う。ミシガン州立大学では、アメリカ研究、大衆文化の授業を担当。上智大学で通訳講座を担当した経歴も持つ。TOEIC、TOEFLで満点、英検1級など主要な英語資格検定で最高峰の記録を持つ。

 

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