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動詞句を使うか、単語を使うか

動詞句を使うか、単語を使うか

 

英語には、ある意味をなす単語と同じ意味の動詞句や熟語があったりします。
例えば、ContinueKeep on doingが挙げられます。どちらも「継続する」という意味。

 

カタカナで使われることもある「ギブアップ」=Give upも、Abandonという動詞で表現することができます。
Keep onやGive upのように動詞と前置詞を組み合わせた表現を動詞句と呼びます。

 

どんな時に単語を使い、どんな時に動詞句を使うのがいいのか、悩むこともあるでしょう。
使い分けの要素の1つ目としてあるのは、どれくらいフォーマルな表現にしたいかということ。

 

動詞句はカジュアルな表現、もしくは非常に一般的な日常会話で使われる表現です。
通常の業務で使う場合であれば、動詞句やその他の熟語を使って問題ありません。
逆に、かしこまった印象を与えたい場合は、単語で表現するのが良いでしょう。

 

例えば、「何か問題があったら連絡します」と言いたいとき。
通常の表現であれば、
We will get in touch with you if we come up with any issues.などと言えますね。

Get in touch withという熟語は、「連絡を取る」という意味。
Come up withは「発生する」とか「思い起こす」などの意味です。
友達同士や家族間で使ってもおかしくない表現であると同時に、業務上で使って全く違和感はありません。

 

しかし、何かの理由であえてかしこまった表現にしたい場合は、
We will communicate with you if we encounter any issues.と言いかえられます。

Communicateは「連絡する」ですから、Get in touchと同じ意味。
Encounterは「直面する」「会う」の意味。
従って、Come up withと非常に似た意味です。後者の文章の場合、非常にフォーマルな響きです。

 

使い分けの要素2つ目としては、話し言葉か、書き言葉かがあります。
書き言葉は話し言葉よりフォーマルになるので、前述の通りかしこまった表現を使うことが多いです。
ビジネスの文章などでは、動詞句や熟語ではなく単語を使う傾向があります。

 

英語を母国語として使わない人々は、単語を使って表現する傾向があります。
教科書などで目にする表現は単語が中心であることも理由にあるでしょう。

 

だからこそ、熟語や動詞句を使いこなすことができるようになると、表現の幅も広がりますし、「英語ができる人」という印象を与えることができるようにもなります。

 

逆に、動詞句や熟語はカジュアルですから、単語を使った表現を使いすぎてしまっても、やや違和感があったとしても失礼になることはありません。
逆にカジュアルな表現を使いすぎてしまうと失礼になることもあり得ますから、注意が必要です。

 

 

 


 

筆者:木内 裕也  PEGL[ぺグル]-実践ビジネス英語講座-講師

ミシガン州立大学アメリカ研究博士号取得。国際会議、企業間交渉、テレビ放送などでの同時通訳ならびに実務翻訳を中心に活動。バラック・オバマ元大統領の自伝、マイ・ドリームの翻訳者。アフリカ系アメリカ人の歴史と文化を学術専門分野としてデトロイトやボストンなどで研究を行う。ミシガン州立大学では、アメリカ研究、大衆文化の授業を担当。上智大学で通訳講座を担当した経歴も持つ。TOEIC、TOEFLで満点、英検1級など主要な英語資格検定で最高峰の記録を持つ。

 

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